2022年11月23日水曜日祝日、「ぶんかのひろば2022演劇ワークショップ」を開催しました。会場のアステールプラザ視聴覚スタジオに16名の参加者が集まりました。講師は田上豊さん(田上パル)です。「演じ合う 助け合う 伝え合う」をテーマに約3時間の演劇ワークショップが始まりました。
演劇のワークショップの前半はいくつかのシアターゲームを楽しみました。シアターゲームには演劇のエッセンスがたくさん詰まっています。
たとえばこちらは「じゃんけんゲーム」です。じゃんけんで2回勝利をすれば、自分の席に戻ることができます。最後まで自分の席に戻れない人はある面からみると「じゃんけんが弱い人」なのですが、この場では「誰よりも人とコンタクトをとって、たくさんじゃんけんをした人」という面も現れて、勝った人、負けた人という関係がひっくり返ってしまいます。人と人との関係が生まれたり、関係性が変わったりすることのおもしろさを体験します。
こちらは「スパイゲーム」です。輪の中にいる3人のスパイを、会話をしながら見つけます。「秘密を持っているのは誰だろう…?」スパイを探すために、相手の言葉の調子や態度、表情をじっくり観察します。
▷怪しい人を指さします。あれ?全員スパイ?
ワークショップには10代から50代まで幅広い年齢の方が集まりましたがどのゲームもみんな真剣です!
休憩を挟んでワークショップの後半には、講師の田上さんから1枚の台本が手渡されました。
3人の人物が登場する短い物語です。どんな人たちが、どんな場所で話をしているのかは、チームで話し合って決めます。
「できるだけ他人とかぶらないような、ふざけた場所にしてくださいね!」
田上さんの言葉にわくわくします。限られた時間の中でチームで協力してお芝居をつくります。また、発表する場所もチームで決めても良いとのこと。自分達が決めた場所や人物の設定にピッタリなステージを探します。
▷どうする?どうする? みんな真剣です。
会場のあちこちでワイワイガヤガヤ稽古がスタート!あっという間に発表の時間です。
指定されたステージに合わせて観客たちは移動して客席をつくりますよ。
▷国会議事堂にクレオパトラが登場!?
▷ゾウとキリンの店員が働くコンビニに、ラッコがやってきて…?
▷こちらはなんと瀬戸大橋の上。緊張感のある舞台です…!
手渡されたのは同じ1枚の台本ですが、どのチームの作品もまったく違います。場所や人の造形や、登場人物たちの関係性、状態が変われば、作品の可能性もそのぶんどんどん広がっていくことを発表を通して体験しました。
どのチームも拍手一杯で、終演後は、各チームの講評を田上さんからいただきました。
ぶんかのひろば2022演劇ワークショップ次回は、来年2023年2月4日土曜日〜2月5日日曜日にかけての二日間、広島県民文化センター地下一階展示室1での開催です。はじめてのご参加はもちろん、見学にも対応しておりますので、ご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
(報告 山田めい)
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